2/14 St,Valentine day
海外のバレンタインデーはどうなっている?
国によって細かな違いがあるものの、諸外国では男性から女性にプレゼントするのがバレンタインデーの主流です。
また、バレンタインの贈り物をもらった男性が女性にプレゼントを返す「ホワイトデー」も日本発祥の文化で、韓国や台湾、中国など、アジア圏の一部にしかありません。
では、海外のバレンタインデーは、具体的にどのようなイベントになっているのでしょうか。
代表的な海外のバレンタイン文化を、いくつかご紹介します。
・アメリカ
アメリカでは、日本とは逆で男性から女性にプレゼントを贈るのが一般的です。
義理チョコのような文化はなく、恋人や家族に花束やメッセージカードを贈って気持ちを伝えます。
花束などに添えて、ジュエリーやぬいぐるみなどを渡すこともあります。
また、プレゼントを贈るだけではなく、恋人や夫婦が出かけたりディナーを楽しんだりする習慣もあるそうです。
・イギリス
イギリスでは、バレンタインデーは想い人にひそかに気持ちを伝える日とされています。
名前を書かずに「Be my valentine.(私の恋人になって)」などと記載したメッセージカードを贈り、カードをもらった人が行動を起こします。
晴れて恋人になった後は、他の欧米諸国と同様に、男性側から女性にプレゼントをするケースが一般的です。
・ベルギー
ベルギーのバレンタインデーは、お世話になった人に感謝の気持ちを伝える日として定着していて、恋人や夫婦でない人にも、花や衣類、香水などの贈り物をします。
恋人や夫婦の場合は、海外の例にもれず、男性から女性に対してプレゼントするのが一般的です。
チョコを贈るのは日本だけ?
実は、バレンタインデーの贈り物の定番がチョコレートなのは日本独自の文化です。海外でもチョコを贈るケースはありますが、メッセージカードや花束など、思い思いの贈り物を恋人や家族、友人たちに贈ります。
日本にバレンタインデーの文化が登場したのは、20世紀のこととされています。当時はバレンタイン文化を取り入れて販促行事とするのがメインでした。また、当初の贈り物は化粧品や衣料が定番で、女性から男性に贈るだけでなく、家族や友人間でのプレゼント交換が勧められていたそうです。
日本でチョコレートを女性から男性に贈る文化が定着した理由には諸説ありますが、チョコレート会社の広告が始まりとされています。当時のチョコレート会社がバレンタイン商戦でキャンペーンを展開したことから、「女性が好きな男性にチョコレートを贈って告白する日」として、バレンタインデーが浸透していったのです。
現在では、恋人にチョコを渡すだけでなく、友チョコや義理チョコをはじめ、世話チョコや自分チョコなど、楽しみ方が多様化しているのも特徴です。
バレンタインデーは多彩な贈り物で気持ちを伝えられる日
バレンタインデーの起源には諸説あるものの、聖ウァレンティヌスが殉教した日という説が広く信じられています。その後の歴史の中で、さまざまな習慣と混ざり合ってバレンタインデーの文化が生まれたようです。
日本では女性が贈り物をする日という認識ですが、海外では男性から女性にプレゼントを贈るケースも多く見られます。また、好きな人や恋人だけでなく、日頃お世話になっている人や家族に対してプレゼントすることも多いです。
バレンタインデーと一口にいっても、その楽しみ方は各国でさまざまです。チョコレートに限らず、贈り物をして大切な人に日頃の感謝の気持ちを伝えてみるのも良いかもしれません。